商品情報
品番 | UK2004-023 |
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品名 | G-plan Sideboard |
原産国 | England |
サイズ | W1240 × D470 × H870 mm |
素材 | Beech |
価格 | SOLD |
備考 | E.Gomme社がG-PLANを発表する前夜、1951年から同社によって製造された " Redford " シリーズのサイドボード。正面から見た時に、横に流れる4本のラインが印象的です。丸みを帯びた取手のフォルムと外側に開いた脚のデザイン特徴的ですね。当時の生産量が極端に少なかったであろうこのサイドボードは、トランジスタ開業以来14年間で初めて入荷したレアアイテムです。幅124cmとコンパクトな割に抜群の収納力。サイドボードは欲しいけどあまり幅の広いものはちょっと…、という方にはお奨めのサイズ感です。 第二次世界大戦中〜戦後間も無いイギリスで、空爆などによる被害で住宅が焼失し圧倒的な木材不足・家具不足の中、政府は " Utility Furniture Scheme " を掲げ、限りある木材を有効に活用して実用的な家具(ユーティリティ・ファニチャー)を生産していく事を提唱しました。そのため、このサイドボードはオーク材、チーク材、ブナ材といった現代では一般的に使用される木材ではなく、決して高価では無い比重の軽い木材が使用されています。物資が乏しく、限られた材料で極々シンプルで実用的な家具が求められた時代に、それでもなおデザイン性を諦めずこだわりを追求した姿勢が窺える家具だとい思います。(上司に、簡単に仕上げろ、と言われたのについつい個性を出してしまった、的な...。) 政府の統制だった、" Utility Furniture " の製造が終わりを告げ、やっと自由なデザインで家具を作れる様になったのが1952年。E.Gomme社がG-PLANシリーズとしての家具を最初に発売したのはその翌年、1953年の事でした。 ちょっと昭和感漂うこの家具も、その生い立ちを知ると見方が変わってきますね。物資が乏しい時代、あえて高級材を使わなかった家具。その意味を考えると、今この時代に学ぶべき事も多いのかもしれません。 *画像は仕上げ前の状態ですが、仕上げ完了後はこまかいキズや汚れなどはほとんどなくなり、深みのある色合いに変化します。また、乾燥した表面もしっとりとしたなめらかな手触りになります。 |