『 1960年代ロンドン、都市生活者の憧れはG-PLANでした。』
イギリス有数の家具の産地であったロンドン北西部の街 High Wycomb。この地で創業したE.GOMME社は、脚部・縁周り・取手などのデザインを統一して、同じ意匠をまとった異なる用途の家具を製作する事によって ” 計画的に家具を買い揃えていく ” というテーマを掲げ、” G-PLAN ” (GOMME社が提案する家具のプランニング) というブランドを立ち上げました。60年代に入ると全世界的に流行していたスカンジナビアン・デザインの影響を色濃く受けたチーク材の家具を ” Fresco ” シリーズとして発売。そのFrescoシリーズを象徴するのが、” Long John ” という愛称で親しまれたこのサイドボードです。
左右対象のデザインに誠実で落ち着いた雰囲気を感じるこのサイドボードの特徴は、何と言っても緩やかなカーブを描く脚部と、無垢のチーク材を贅沢に削り出した取手のデザインと言えるでしょう。また、北欧の影響を受け脚の長いデザインでありながら、左右の扉には框(かまち : フレーム)と鏡板(かがみいた : 框の内側)を採用しブリティッシュ・アンティークの影響が伺えます。言うなれば、北欧のモダンなフォルムとイギリスの伝統的な意匠が融合したデザインというところでしょうか。幅213cmと最大級のボリュームの割には高さが80cmと低めでお部屋に圧迫感を与えません。抜群の収納力に加えて、大きな天板には照明器具やインテリアグリーンなどお気に入りのものをディスプレイする楽しさが広がります。
*画像は仕上げ前の状態ですが、仕上げ完了後は日焼けして色あせた表面もチーク材らしい深みのある色合いに変化し、乾燥した表面もしっとりとしたなめらかな手触りになります。
☆G-plan Sideboard (Long John) 詳細